不安定日記

若年性認知症予備軍の旦那との日常

もう師走・・・

あっと言う間に今年も残り1ヶ月。
旦那は今年、障害者手帳が2級になった。
相変わらず、周りの皆さんにサポート頂きながら、総合職のまま仕事を続けさせてもらっている。
最近、道に迷うことが2度ほどあった。1度目は、出社時に地下鉄の乗り換えを間違えた。出社時間になっても会社に現れず、心配した事務の方から連絡を頂いた。慌てて携帯に電話しても出ない。繋がったと思っても、すぐ切れる。何度も電話を繰り返しやっと居場所を確認し、迎えに行った。2度目はウォーキングをかねて月に1~2度行く散髪時。帰り道で迷ったようだ。これは車で迎えに行った。位置情報が確認出来るアプリがあると聞いたので、そろそろいれないといけない。
洗濯物は、取り込むと必ず数個取込み忘れがある。
車に乗るときに、助手席のドアの開け方が分からないこともあった。
何かをする際、迷うことも多くなった。
残念だが、病気はやはり進行している。
先日、半年ぶりの認知症検査を行った。3種受けて、1勝2敗(笑)。総合的に判断して、大きな進行はなく現状維持だそうだ。
この7年で、MCI→軽度→現在はテスト結果からみたら、中度~辺りだろう。
いつまで仕事は続けられるだろう。
私が仕事を続ける以上、旦那を1日中家で見ているわけにもいかない。


いまだに社員として優しく扱ってくれる会社や皆さんに、ホントに感謝しかない。
次の旦那の居場所を探し始めた方がいいのだろう。
分かっているけど、重い腰がなかなか上がらない。
気になっている、アマルガムの除去もまだ予約していない。
足の爪の変色・顔や上半身に目立つようになってきた白斑も心配なので皮膚科も行かなくては。
私自身の通院もある。
年を重ねると、何かとメンテナンスに時間がかかっちゃうな。
若いときには、予想もしていなかったけど。

絶不調

ここ最近、旦那は絶不調。
毎朝のルーティンがうまく出来ない。
まず時間の感覚が曖昧なので、時間調整が出来ない。
冷蔵庫の扉を開けっ放しにする。
サプリがうまく選べない。
朝の脳トレのためのPCログインに失敗する。
そして、うまくいかないと機嫌が悪くなる。
大きな音を立ててみたり、ブツブツ独り言を言ったり。
まずは、私に気づいてもらうために、これらでアピール。
私はよっぽど出勤時間が迫っていない限り、しばし放置。
そして、キレながら「ちょっと!できねえんだよ!」と、助けを求めてくる。
それ、助けを求める態度かよ・・・。
当然、私もキレる。


病気だから仕方ない?
そんな風には思えない。
正直、「誰のお陰でトラブル無く生きられてるんだよ。」とか思ってしまう。
様々な手続き、支払い等々、旦那一人では不安でできなことばかり。
誰が好き好んでこんな生活するかよ。


そんな先月末、精神障害者保健福祉手帳の更新手続きのはがきが届いた。
2年前に手帳取得して以来、足が遠のいていた認知症外来。そのまま通えば良かったのだろうが、月に1度テストして、進行を遅らせる薬を摂取して、病気の進行状況を共有する・・・と言うことに意味を感じられなかった。
現在もリコード法に基づいて、栄養療法やホルモン・重金属やカビ毒のキレーションを中心にクリニックに通ってる。お世話になった認知症外来のある病院へは3ヶ月に1度、無呼吸治療の確認のために耳鼻科に通っている程度。しかし、手帳の更新に診断書が必要。
あーあ・・・。また紹介状書いてもらって、若年性認知症コーティネーターに連絡とって、認知症外来で今までの経緯を説明して、検査して、区役所行って、福祉課行って・・・。
手間だなあ。もうやりたくないな。でも、これをやらないと雇ってくれている会社に迷惑がかかってしまう。
全然感謝もしてくれない旦那のために、時間と精神削って、仕事休んで周りに頭下げて、夜中に家で仕事をすることになるんだろうな。
少しでも進行しないように、何とか症状を改善させるためにと頑張ってきたことが、いよいよ無駄に思える。
MCIと診断されて、まもなく7年。若年性認知症は進行が早いと言われている中、旦那も頑張ってると思う。
でも、最近ふと思う。もう良いんじゃないかって。
こんなに時間とお金と労力をかけて、私は何がしたいんだろう。
病気が発覚した当時、旦那との未来の幸せな老後を1日でも長く過ごしたくて必死だった。
今の私は、それを希望に出来ない。
ただただ、解放されたいだけ。

近況報告

半年以上ブログを更新していなかった。
相変わらず、毎日忙しく過ごしている。コロナも落ち着きを見せ始めて、私はよく同僚と飲みに行くようになった。とても楽しい時間で、ストレス発散になっている。
旦那は、「進行したな・・・」と感じることもあるが、こちらも相変わらず毎日仕事に行き、変わらない日々を過ごしている。
平日は朝は電車出勤、帰りは運動のため1時間弱徒歩で帰ってきてる。
ある雨の日、電車で帰ろうとしてうまく乗り換えが出来ず、通常の4倍の時間をかけて家に辿り着いた。
また別の日は退社時間を間違えて、30分早く会社を出てしまった。
会社の仲間の協力もあり、会社勤めが続けられている。本当に有り難い。
お陰で、私も仕事を続けられる。
旦那は、特に時間・方向感覚に不安がある。
その代わり、記憶に関しては保たれている方だと思う。
ただ、うまく言葉がでなかったり、話している途中で「・・・なんだっけ、まあいいや」と止めてしまうことがある。
一言で、「若年性アルツハイマー」といっても、人によって症状は様々だ。
まだまだ介護迄はいかないが、サポートは必要。
たまにケンカもする。
後で謝ってきたりもする。
MCIと診断されて早5年半。
私はなかなか成長しないなあと思う。
旦那の進行のスピードに、私の成長が追いついていないんだな。
このまま、いつまで過ごせるだろう。
1年後、2年後、その先も今のように過ごせたら良いのにな。