不安定日記

若年性認知症予備軍の旦那との日常

始まり1

わたしたちは順風満帆な夫婦ではなかったと思う。入籍僅か半年あまりで、わたしは一度目の離婚届けを取りに役所に行った。
ケンカもよくした。
話し合うということが余り好きではない旦那。結局、わたしが諦めて終了。仕事の事でもよくやり合った。
だけど、いつからだろう。反論しなくなった。わたしの意見に耳を傾けるようになった。
お酒が入ると、記憶を失くすようになった。
話していても、余り理解していないと言うか・・・。わたしはただ酔っぱらっているだけかと思っていた。
そして、予定を忘れる事がちょこちょこあった。
当時のわたしは知らなかったが、仕事でも不具合はあったようだ。
MCIと診断される3年くらい前からだった。
旦那はよく、「もう年だなあ~、若いときとは違うな~」と言っていた。40代半ばで何言ってんの!?と、相手にもしなかった。それが悔やまれる。
でも・・・
あのときに、異変に気付いて病院に駆け込んでいたとしても、何か変わったのだろうか?
3年後のMCI診断時も、病院の医療では今は何もする事がないと言われた。
早期発見、早期発見と言うけれど、発見してどうだと言うのだろう。
魔法の薬なんてないのに。今ある薬は、脳機能の一部をサポートして、ほんの数年進行を遅
らせることしかできないじゃないか。

×

非ログインユーザーとして返信する