不安定日記

若年性認知症予備軍の旦那との日常

仕事とわたし

今の会社に20年以上年お世話になっている。

そのうち、18年ほど本社業務となり、責任は重いがやりがいはあり、どちらかと言うと楽しく過ごしたと思う。

月の半分は出張だったが、それはそれで各地のメンバーにも会えて楽しかった。

結婚後、会社のお陰で一緒に生活できるように異動も配慮してくれた。

旦那の病気が発覚したとき、わたしの上司やそのまた上司は、とにかく、わたしの精神的フォローを優先せよと発信してくれた。そして、「絶対旦那を辞めさせたらダメだよ。どんな仕事だってあるんだから」と勇気づけてくれた。各地の関わるメンバーも、当然噂は聞いている。でも直接わたしにはなにも言わす、今まで通りまるで何も無かったかのように接してくれた。それが本当に嬉しかった。現実から逃げることができた。そして、特に親しい数人には、全てを話して支えて貰えるようになった。

旦那とは同じ会社でも所属が違うので、程よい距離を保つことができた。

昨年中頃、わたしの異動が決まった。私の今後のキャリアアップを考えて下さった結果だったが…

全く畑違いの業務に、段々自信が無くなってゆく。今までのキャリアはほぼ役に立たない。毎日が辛く、いっぱいいっぱいだった。まあ、それは今でもそうだけど。

そんなときに、旦那の面接があった。3年以上放置だったのに、それは急に動き出した。忙しい業務の中で、何度もメールや電話が来る。そこで初めて、今までの経緯や情報が、会社として共有されてなかったことを知った。再検査をする事と、障がい者枠を勧められた。結果を待たず、旦那の異動が決まった。わたしと同じところに。

うまく業務ができなくて辛そうにしている旦那や、陰口を言われている所を想像してしまう。想像だけで、泣けてくる。

旦那はとうにプライドなんて無くなったよと言うけれど、わたしは耐えられるだろうか。

いっそのこと、辞めてもらった方がいいんじゃないか?旦那は勤続30年。もういいんじゃないかな・・・

わたしも辞めて、2人で逃げてしまいたい。

でも生きていかなきゃならない。

生活しないといけない。

別に犯罪を犯した訳でもないのに、逃げる必要なんてないじゃないか。きちんと会社の条件に則って、雇用されてるんだから。

結局逃げたいのはわたしが弱いからなんだ。

強くならないと、この先旦那を守れない。

そんなことをぐるぐる考えている。

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